ハーブ:アンジェリカ

アンジェリカ

Last Updated on 2024年5月9日 by SIZEN

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ハーブについて

アンジェリカはラテン語の「angelus(天使)」を由来とします。その昔、フランスでペストが流行した際に天使が修道士の夢の中でアンジェリカの根を薬にするよう伝えたのは有名な話。語源からも分かるように聖なる力があるハーブとして長い間重宝されてきました。主に、お茶やお酒に使われることが多かったようですが、中でも、よく知られているのがベネディクト酒やシャルトルーズ酒。香り付けとしてだけでなく、薬用酒として病気の人々を癒してきました。特に、婦人科系の疾患に対しては「女性のための天使のハーブ」とも言われるように幅広く使われてきた歴史を持ちます。

効果効能

健胃、鎮痛、鎮痙(平滑筋の痙攣をしずめて痛みを和らげる)、去痰、駆風(胃腸に溜まったガスを排出)、利尿(余分な水分や老廃物の排出を促す)、発汗、血行促進、内分泌系調整、子宮強壮、ホルモン調整、強壮、免疫賦活

妊娠中や糖尿病の方は使用を避けてください。また、胃腸に潰瘍がある場合も使用することができません。飲用した後に直射日光に当たるのは控えた方がいいでしょう。作用が強いため、取りすぎないように注意が必要です。

効果が期待できる症状

消化不良、食欲不振、腹部膨満感冷え性肩こり腰痛、腹痛、生理痛、月経不順、更年期障害PMS、体力低下、風邪気管支炎不眠、アルコール依存、認知症予防

症状別対処法

胃腸トラブル
ハーブティー、チンキ、サプリメント

冷え性やむくみ
ハーブティー、チンキ、ハーバルバス、サプリメント

肩こりや腰痛
ハーブティー、チンキ、ハーバルバス

ホルモンバランスの乱れ
ハーブティー、チンキ、ハーバルバス

体力低下
ハーブティー、チンキ

風邪や気管支炎
ハーブティー、チンキ

不眠
ハーブティー、チンキ、サシェ

アルコール依存
ハーブティー
少し苦味があるハーブなので香りの強いハーブとのブレンドが◎飲みにくいときは蜂蜜か黒砂糖を加えてみてください。味がまろやかになります。

おすすめブレンド例

胃腸トラブル
アンジェリカ+ジャーマンカモミール+ジンジャー

冷え性やむくみ
アンジェリカ+ジンジャー+クローブ+ミント

肩こりや腰痛
アンジェリカ+ラベンダー+バレリアン

更年期障害やPMS
アンジェリカ+チェストツリー+レッドクローバー

体力低下
アンジェリカ+クローブ+ハイビスカス

風邪や気管支炎
アンジェリカ+エルダーフラワー+マレイン

不眠
アンジェリカ+ホーソン+オレンジフラワー

認知症予防
アンジェリカ+ペパーミント+ジャーマンカモミール
認知症予防にシングルで飲用する場合は1回につきアンジェリカ根2gを浸出させたハーブティーを朝晩の2回服用してみてください。

ハーブの詳しい活用法はコチラ


《注意点》

セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。

参考文献
苑田みほ著/ハーブティーブレンドレシピ260

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