ユーカリ・シトリオドラ：樹木系

Last Updated on 2024年3月4日 by SIZEN

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ストーリー

ユーカリ・シトリオドラはまるでレモンのような酸味のある爽やかな香りがすることから「レモンユーカリ」とも呼ばれています。シトロネラールが主成分で、昆虫忌避効果が高いことでも知られています。
※ユーカリ・グロブルスやユーカリ・ラジアータのストーリーもご参照ください。

効果効能

・心
鎮静作用があるので、イライラしている時など高ぶった神経を落ち着かせてくれます。また、無気力な時や落ち込んでいる時などには活力を与えて気持ちを明るく元気にしてくれます。

・体
主成分であるシトロネラールに抗炎症作用や鎮痛作用があるため、筋肉や関節、内臓などの炎症や副鼻腔炎の炎症を鎮め、痛みを和らげる効果が期待できます。また、膵臓の機能を調整することから糖尿病の予防に使われたりもします。セルライトや肥満対策にもなるので、ダイエット中の方にもおすすめです。

・肌
昆虫忌避作用があるので、蚊やダニなどの虫除けに役立ちます。それに、刺された後のケアにも効果的です。また、治りにくい水虫にもいいと言われています。デオドラント作用があるので、夏の汗ばむ時期のスキンケアにおすすめです。

※高濃度で使用すると皮膚刺激があるので敏感肌の方は注意しましょう。また、妊娠中は使用を控えてください。

効果が期待できる症状

使用方法

・芳香浴
空気中に散布しましょう。
※香りが強いため、芳香浴で使用する際はごく少量にしてください。また、芳香浴の場合、厳密に何滴という決まりはありませんが、精油の量はお部屋の広さや密閉の度合い、空気の流れ、室温、湿度、使用する精油自体の香りの強さなどによって大きく変わってきます。それに、香りの強さの感じ方は個人差もありますし、その時の体調にも影響されます。基本的には6畳ほどの広さのお部屋で3〜6滴程度を目安にお使いください。また、香りが強過ぎると感じた場合は少なめに、弱いと思った場合は多めにと適宜加減しましょう。

・塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。

・アロマバス
全身浴〜半身浴1、2滴
部分浴1滴
※皮膚刺激があるので、敏感肌の方は少量にするか避けた方がいいでしょう。

・家事
虫除けスプレーを作っておくと防虫剤として役立ちます。また、コットンに2、3滴垂らして置いておくと消臭効果も期待できます。

相性のいい精油

ケース別おすすめ活用法

・筋肉や関節の痛み
キャリアオイルで希釈したものでマッサージをして痛みや疲労を軽減してあげましょう。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・ホホバオイル15ml
・ユーカリ・シトリオドラ3、4滴
(作り方)
ホホバオイルにユーカリ・シトリオドラを加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し、冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。

・虫除け
虫除けスプレーを作っておけば、アウトドアなどで役立ちます。
-虫除けスプレーの作り方-
（材料）
・無水エタノール5ml
・精製水45ml
・ユーカリ・シトリオドラ4滴
・ペパーミント1滴
・ゼラニウム4滴
・レモングラス1滴
（作り方）
1、スプレー容器に無水エタノールを入れます。
2、各種精油を加えて混ぜ合わせます。
3、最後に精製水を加えてよく降って混ぜ合わせましょう。
（注意事項）
・レモングラスの精油は衣服などに付着するとシミになる恐れがありますのでご注意ください。
・保存期間は約2週間程度になります。スプレーボトルに作成日を書いたラベルを貼っておくと便利です。
・その都度よく降って混ぜ合わせてから使いましょう。
・火気付近での使用、保存は避けてください。

・水虫
足浴で足を清潔に保ちましょう！
-足浴の方法-
(材料)
・適温のお湯
・ユーカリ・シトリオドラ１滴
(やり方)
ユーカリ・シトリオドラの精油を加えたお湯に10分ほど足を浸しましょう。お湯が覚めてきたら、温かいお湯を足してください。
(注意事項)
・肌に合わないと感じたらすぐにでも使用を中止してください。
・お湯は水虫の部分が浸かる程度の量に調整してください。
・足に水気が残らないように、足浴後は患部をよく乾かしましょう。

・膀胱炎
アロマバスで予防するのもいいですし、マッサージオイルで体液の滞留を促してあげるのも効果的です。腎臓の部位や下腹部にすり込むようにトリートメントしてみてくださいね。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・ホホバオイル30ml
・ユーカリ・シトリオドラ2滴
・サンダルウッド4滴
(作り方)
ホホバオイルに各種精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し、冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。

・気持ちの切り替え
不安や緊張を抑えて前向きな気持ちになりたい時にはディフューザーで香りを散布したり、ティッシュに2、3滴垂らしたりして香りを楽しみましょう。

《注意点》

セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。

参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
ナチュラルハーモニー＆サイエンス/エッセンシャルオイル家庭医学事典