ローズマリー:ハーブ系

ローズマリー

ストーリー

青く小さな花が波のしずくのように見えることからラテン語で海のしずくを意味するローズマリー。欧米では生垣にもされ日常的に利用されています。また、記憶力や集中力を高め、抗菌、強壮など優れた効能があるため、ローマ時代にはインセンスとして医療や宗教に使われていました。ハンガリー女王がローズマリーを漬けた水で美と健康を取り戻したことから若返りの妙薬としても知られています。

効果効能


ローズマリーに含まれるピネンやカンファーといった成分が脳の海馬に働きかけて、集中力や記憶力を高めます。また、ストレスからくる心身疲労にも効果的です。自信をなくした時や気力がない時におすすめです。

抗うつ、神経刺激、頭脳明晰、リフレッシュ


血管神経系を強壮する作用に優れており、血液やリンパの流れをよくします。また、発汗や利尿作用もあるため、新陳代謝が高まり体を活性します。免疫賦活作用により風邪やインフルエンザなどの感染症の予防や改善効果も期待できます。頭痛や肩こり、筋肉痛、軽いめまいにも効果的です。せきや気管支炎など呼吸器系の不調にもいいと言われています。

免疫賦活、抗カタル(鼻や咽頭などで過剰になった鼻水や痰といった粘膜を溶解し排出させる作用)、抗菌、抗真菌、抗リウマチ、血流促進、発汗、利尿、去痰、血圧上昇、呼吸器の強壮、健胃、鎮痛、消化促進、筋肉弛緩、抗がん、強肝、健脳


ローズマリーは頭皮の不調に優れた作用があります。頭皮の血行を促すため、抜け毛やフケ、白髪に効果的です。また、抗菌や収れん作用により、ニキビや吹き出物のケアにも役立ちます。

収れん(肌を引き締める作用)、瘢痕形成、抗菌、抗酸化、抜け毛予防、白髪予防、フケ防止、育毛

ケモタイプ別効能と注意事項

植物は国や地域で呼び名が異なることがあります。この場合、世界共通の学名で見分けることができますが、学名が同じであっても植物が育成する環境により含有する成分が大きく異なることがあります。これをケモタイプ種と呼びます。ここではローズマリーのケモタイプについてご紹介します。

ローズマリー・カンファー
ケトン類のカンファーの含有率が高く、他の2種に比べるとセルフケアをする際に注意を要します。筋肉痛や肩こり、腰痛、神経痛など筋肉に関係するトラブルに効果的。使用する際は高濃度で使用すると皮膚刺激が強く、作用も強いので30mlの基材に1〜3滴程度に抑えてください。また、肝臓や神経に対する毒性があるため、ピンポイントでの使用にとどめ、希釈濃度にも十分注意しましょう。また、くれぐれも妊娠中や授乳中、乳幼児、てんかんの方への使用は避けてください。

相性のいい精油

ラベンダー、スイートマジョラム、タイム、オウシュウアカマツ、フランキンセンス、カルダモン、ジンジャー、ジュニパーベリー、ユーカリ、レモン

ローズマリー・シネオール
オキサイド類の1,8シネオールの含有率が高い種類で、呼吸器系の不調に有効です。カタル症状、せきや痰・炎症をともなう風邪の症状にいいと言われています。少量であれば子どもの風邪や気管支炎にも効果的。また、筋肉痛や神経痛、リウマチのケアにもおすすめです。なお、ローズマリー・シネオールにも皮膚刺激があるので高濃度での使用は避けてください。30mlの基材に対して1〜3滴を目安に使用しましょう。一応、妊娠初期は使用を避け、中期後期も体調に十分注意した上でご使用ください。

相性のいい精油

ユーカリ、ティーツリー、マートル、タイム、フランキンセンス、シダーウッド、レモン、オレンジ、ゼラニウム、ラベンダー、ネロリ

ローズマリー・ベルベノン
ケトン類のベルベノンの含有率が高く、肝機能の調整作用に優れています。肝機能の低下や肥満、動脈硬化、高コレステロールなどの生活習慣病の予防に効果的です。また、他のローズマリーに比べて皮膚刺激が少なく、抜け毛の予防やシワ予防にも優れていることからスキンケアやヘアケアにもおすすめです。使用する際は念のため、高濃度での使用は避け、30mlの基材に対して2、3滴を目安に利用してください。それから、妊娠中、乳幼児、てんかんの方は使用を控えましょう。

相性のいい精油

ユーカリ、ティーツリー、フランキンセンス、サイプレス、ローズ、オレンジ、ローズ、レモン、ラベンダー、ゼラニウム

効果が期待できる症状

低血圧、気管支炎、インフルエンザ、フケ、脱毛、セルライト、うつ、糖尿病、疲労頭痛、ウイルス性肝炎、月経不順、副鼻腔炎、中耳炎、頻脈、膣炎、膀胱炎、大腸炎、消化不良、動悸、関節炎、筋肉痛、かぜ坐骨神経痛便秘、下痢、肩こり冷え性花粉症、不安、不眠更年期障害、乗り物酔い、鼻づまり、せき、腰痛、認知症、ヘアケア

使用方法

芳香浴
空気中に散布しましょう。
※芳香浴の場合、厳密に何滴という決まりはありませんが、精油の量はお部屋の広さや密閉の度合い、空気の流れ、室温、湿度、使用する精油自体の香りの強さなどによって大きく変わってきます。それに、香りの強さの感じ方は個人差もありますし、その時の体調にも影響されます。基本的には6畳ほどの広さのお部屋で3〜6滴程度を目安にお使いください。また、香りが強過ぎると感じた場合は少なめに、弱いと思った場合は多めにと適宜加減しましょう。

塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。

アロマバス
全身浴〜半身浴1〜5滴
部分浴(足浴、手浴)1〜3滴

美容
キャリアオイルで希釈したもので頭皮をマッサージしたり、無香料シャンプー30mlにローズマリーの精油を1滴加えたりして頭皮ケアをしましょう。

ケース別おすすめの活用法

かぜの予防と症状緩和
ローズマリー・シネオールを室内に散布します。また、かぜの引き始めや予防にはアロマバスもおすすめです。
-かぜの症状緩和におすすめの芳香浴-
ローズマリー・シネオール1滴
ラベンダー2滴
レモン2滴
-風邪予防に効果的なアロマバス-
ローズマリー・シネオール2滴
ラベンダー2滴
天然塩大さじ3杯

眠気防止
集中力を高めたい時に、ローズマリー・シネオールの精油を1、2滴ハンカチやティッシュなどに含ませて香りを急にしましょう。

認知症予防
香りで臭覚を刺激することによって海馬を活性化して認知機能に働きかけていきましょう。実際、鳥取大学医学部で行われた研究でも精油の刺激で認知機能が改善する可能性があることが分かっています。1日に数時間ディフューザーで拡散したり、アロマスプレーを寝具や衣類に吹きかけたりして予防してみましょう。
-認知症予防に効果的な芳香浴-
(朝)
ローズマリー・カンファー(ローズマリー・シネオールでも可)
レモン2滴
(夜)
ラベンダー4滴
オレンジスイート2滴
※昼は2時間以上、夜は就寝前に使うのがおすすめです。

筋肉痛・関節痛・神経痛
ローズマリー・シネオールの精油とラベンダーやペパーミントの精油でブレンドしたマッサージオイルで患部の新陳代謝や血液の循環を促して痛みを和らげてあげましょう。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
ホホバオイル20ml
ローズマリー・シネオール1滴
ラベンダー1滴
ペパーミント1滴
(作り方)
ホホバオイルに上記の精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
作成したブレンドオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。容器に製作日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月程度を目安に使いきってください。

ヘアケア
ベタつく頭皮や髪、フケ悩みにはローズマリー・ベルベノンの精油を使ったマッサージオイルがおすすめです。マッサージして洗い流すのもいいですし、無香料のシャンプーに入れて使うのも効果的です。

ヘアケアについてはコチラの記事もご参照ください。


《注意点》

セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。

参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
苑田みほ著/ハーブブレンドレシピ
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー

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