ニアウリ・シネオール:樹木系

ニアウリ・シネオール

Last Updated on 2024年3月2日 by SIZEN

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ストーリー

ニアウリはニューカレドニアに自生するカユプテの近縁種。葉と枝から精油が抽出されます。清浄作用に優れていることもあり、この木が多い地域は感染症が発生しにくいと言われています。なお、ニアウリはティーツリーやユーカリと同じフトモモ科の植物なので似たような作用を持ちますが、より作用が緩やかなため、これらの精油だと刺激が強すぎるときに代用されます。なお、フランス領の東インドのゴメンという街から輸送されていたことから、フランスではゴメノールとも呼ばれていたようです。

効果効能


爽快感あふれるスッキリとした香りは心をリフレッシュさせて元気にしてくれます。また、頭の中をクリアにして集中力を高める効果も期待できます。ただ、夜寝る前に使うと覚醒して眠れなくなることもあるので、使用量には気をつけましょう。

神経強壮、刺激


抗ウイルス、抗菌、去たん作用に優れているため、風邪やインフルエンザ、鼻炎、咽頭炎といった呼吸器系のトラブルに効果的です。それに、体を強壮するので風邪などの感染症を繰り返さないように予防したり、病後の体力を回復したりするのにもいいとも言われています。また、鎮痛作用を持っているので、神経痛や関節炎・リウマチ・筋肉痛・肩こりなど痛みの緩和にも利用されています。

抗ウイルス、抗菌、抗真菌、去たん、抗カタル(鼻や咽頭などで過剰になった鼻水や痰といった粘膜を溶解し排出させる作用)、うっ滞除去(体内に滞った水分や老廃物などを体外に排出する作用)、うっ血除去、鎮痛、解熱、免疫向上、抗炎症、抗リウマチ、鎮咳


抗菌作用に優れているので、ニキビや傷に良いと言われています。湿疹やとびひにも用いられます。また、皮膚の老化を予防する効果も期待できます。頭皮のケアにもおすすめです。

抗菌、癒傷、瘢痕形成(傷ややけどなどの傷あとを消す)

皮膚刺激を感じることがあるので敏感肌の方は注意が必要です。妊娠初期は使用を避けてください。中期や後期に関しては使用可能ですが、使用する際は体調に留意した上で使用しましょう。また、喘息気味の方は蒸気を吸入しないようにしてください。ネロリドールタイプの場合は妊娠中の使用は避けましょう。

効果が期待できる症状

PMSイライラ、落ち込み、咽頭炎気管支炎花粉症膀胱炎リウマチ、神経痛、虫、口内炎吹き出物やニキビ、月経不順、更年期、食中毒による下痢、老化肌、湿疹、口唇ヘルペス、虫除け

使用方法

芳香浴
空気中に散布しましょう。
※芳香浴の場合、厳密に何滴という決まりはありませんが、精油の量はお部屋の広さや密閉の度合い、空気の流れ、室温、湿度、使用する精油自体の香りの強さなどによって大きく変わってきます。それに、香りの強さの感じ方は個人差もありますし、その時の体調にも影響されます。基本的には6畳ほどの広さのお部屋で3〜6滴程度を目安にお使いください。また、香りが強過ぎると感じた場合は少なめに、弱いと思った場合は多めにと適宜加減しましょう。

塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。

アロマバス
全身浴〜半身浴1〜5滴
部分浴(足浴、手浴)1〜3滴
※バスタブにローズの精油を1、2滴加えてから入浴します。乳化剤やキャリアオイルで希釈してからお湯に加えると肌あたりがやさしくなります。

美容
頭皮の脂っぽさや乾燥、フケが気になるときには無添加・無香料のヘアローションやシャンプーに混ぜて使いましょう。
※50mlに対して精油5〜10滴程度を目安に加えてください。

家事
蚊など特定の虫よけ効果が期待できるので、ニアウリを加えたアロマスプレーを作っておくと便利です。

相性の良い精油

ケース別おすすめ活用法

風邪予防や症状緩和
免疫力を高めるので風邪の引き始めに効果的です。ディフューザーで散布して予防や症状緩和に役立ててください。外出時にはハンカチにニアウリの精油を1滴垂らしたものを携帯しましょう!

鼻詰まりやのどの不快感
マグカップや洗面器を使って蒸気吸入をして不快な症状を和らげましょう。また、ウイルスを退治して炎症を抑えるブレンドオイルを胸やのど、背中に1日3、4回塗布するのもおすすめ!時間がないときは、タイムなど風邪の諸症状に効果的な精油をブレンドして香りを嗅ぐと楽になったりすることもあるので試してみてくださいね。
ブレンド例)ニアウリとタイム、ティーツリーを1:1:1でブレンドする。
-蒸気吸入-
(材料)
・50〜60℃くらいのお湯
・ニアウリ1滴
(やり方)
1、マグカップに50〜60℃くらいのお湯を注いでニアウリの精油を垂らす。
2、目を閉じて蒸気をゆっくり吸い込む。
(注意事項)
・激しい咳がでるときは使用を控えましょう。
・誤って飲み込まないように注意してください。

-ブレンドオイル-
(材料)
・ホホバオイル30ml
・ニアウリ3滴
・ティーツリー3滴
・ラベンサラ3滴
・ユーカリ・ラジアータ2滴
(作り方)
ホホバオイルに各種精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・作成したブレンドオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。

痛みの緩和
リウマチや神経痛、関節痛などの痛みにはアロマバスやトリートメントがおすすめです。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・マカダミアナッツオイル25ml
・セントジョーンズワート油5ml
・ニアウリ6滴 
(作り方)
キャリアオイルにニアウリを加えたら完成です。
(注意事項)
・セントジョーンズワート油は光毒性を起こす恐れがあるので、使用後は直射日光に当たらないでください。夜の使用がおすすめです。
・マカダミアナッツオイルはナッツ系のオイルになります。ナッツアレルギーのある方は必ずパッチテストを行ってからご使用ください。
・作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し、冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。

虫除け
虫除けスプレーを玄関先や窓辺に吹きかけましょう。外出先での虫除け対策にもおすすめです。
-虫除けスプレーの作り方-
(材料)
・無水エタノール5ml
・精製水25ml
・ニアウリ2滴
・シトロネラ1滴
・ペパーミント1滴
・ティーツリー2滴
(作り方)
1、スプレー容器に無水エタノールを入れます。
2、各種精油を加えて混ぜ合わせます。
3、最後に精製水を加えてよく振って混ぜ合わせましょう。
(注意事項)
・ニアウリの精油には色がついているので、白い寝具など色が目立つものには直接吹きかけないように注意してください。
・保存期間は約2週間程度になります。スプレーボトルに作成日を書いたラベルを貼っておくと便利です。
・その都度よく振って混ぜ合わせてから使いましょう。
・火気付近での使用、保存は避けてください。

膀胱炎予防
膀胱炎になりやすい方は座浴で予防しましょう。


《注意点》

セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。

参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
ナチュラルハーモニー&サイエンス/エッセンシャルオイル家庭医学事典

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