Last Updated on 2024年3月5日 by SIZEN
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ストーリー
ユズは中国が原産の常緑高木。中国では香橙(コウトウ)と呼ばれており、中医学では一級品の君薬とされています。なお、日本には奈良時代に渡来したと言われています。12月の下旬にゆず湯に浸かる習慣は、江戸時代に銭湯で冬至の日に柚子を入れて沸かした柚子湯から始まったものです。また、日本料理でも香り付けや薬味に使われたりと日本に馴染み深い柑橘類になります。精油の中では珍しく日本産の原料を使って生まれた和精油になります。
効果効能
・心
リラックス効果に優れており、緊張や不安な心を和らげて安心感を与えてくれます。また、ポジティブで楽観的な思考へと導いてもくれるので、リフレッシュとリラックスのどちらにも使用可能です。眠れないときやホームシックにもいいと言われています。
鎮静、抗不安、抗うつ、神経強壮
・体
血行促進や新陳代謝を促す作用に優れているため、血行不良や冷えからくる不調に効果的です。また、疲労回復や免疫力を活性化する作用もあるので、冬の感染対策にも役立ちます。
抗菌、抗真菌、抗ウイルス、体液循環促進、抗炎症、消化促進、健胃、鎮痛
・肌
肌にはあまり使用しませんが、保湿作用や収れん作用があるため化粧品に使用されることがあります。血行を促進させ、殺菌作用も期待できることから、フケ予防や抜け毛予防と頭皮ケアにも適しています。
殺菌、抗炎症、保湿、血行促進
※高濃度で使用すると皮膚刺激があるので、濃度に注意して使用してください。圧搾法のユズ精油には光毒性があると言われているため、使用後12時間は直射日光を避けましましょう。アロマバスやスキンケア、香水には水蒸気蒸留法で抽出したものをおすすめします。なお、ユズの精油は酸化しやすく香りも変わりやすいため制作したものは冷蔵庫で保管しましょう。
効果が期待できる症状
使用方法
・芳香浴
空気中に散布しましょう。
※芳香浴の場合、厳密に何滴という決まりはありませんが、精油の量はお部屋の広さや密閉の度合い、空気の流れ、室温、湿度、使用する精油自体の香りの強さなどによって大きく変わってきます。それに、香りの強さの感じ方は個人差もありますし、その時の体調にも影響されます。基本的には6畳ほどの広さのお部屋で3〜6滴程度を目安にお使いください。また、香りが強過ぎると感じた場合は少なめに、弱いと思った場合は多めにと適宜加減しましょう。
・塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。
・アロマバス
全身浴1〜5滴
部分浴(足浴、手浴)1〜3滴
※ユズの精油は沐浴使用で皮膚刺激がより強くなります。乳化剤やキャリアオイルで希釈してからお湯に加えてご利用ください。また、敏感肌の方は水蒸気蒸留法のものを低濃度から使用するなどして気をつけてご使用ください。
・美容
無添加・無香料のシャンプーに加えてケアしましょう。
※皮膚刺激があるためよく洗い流しましょう。50mlに対して精油5滴程度を目安に加えてください。
相性のいい精油
ケース別おすすめ活用法
・不眠
アロマスプレーを作っておいてリネン類に吹きかけましょう。深い眠りへと誘ってくれます。
-ピロースプレーの作り方-
(材料)
・無水エタノール5ml
・精製水25ml
・ユズ3滴
・サンダルウッド3滴
(作り方)
1、スプレー容器に無水エタノールを入れます。
2、各種精油を入れて混ぜ合わせます。
3、最後に精製水を加えてよく振って混ぜ合わせましょう。
(注意事項)
・希釈濃度は1%になっていますが、圧搾法で採油されたものを使う場合は肌につかないように気をつけてください。
・ユズ精油にはうっすら黄色い色がついていることが多いので、白いカーテンなど色が目立つものには直接吹きかけないように注意してください。
・保存期間は2週間程度になります。スプレー容器に制作日を書いたラベルを貼っておくと便利です。
・その都度よく振ってから使いましょう。
・火器付近での使用、保存は避けてください。
・冷えや肩こり、腰痛
アロマバスで血行を促して体を温めましょう。乳化剤やキャリアオイルで希釈してからお湯に加えてくださいね。また、トリートメントオイルでマッサージするのも効果的です。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・キャリアオイル(ホホバオイルやスイートアーモンドオイル、マカダミアナッツオイルなど)30ml
・ユズ3滴
・ジンジャー1滴
(作り方)
キャリアオイルに各種精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・ユズとジンジャーは皮膚刺激があるため、ユズは水蒸気蒸留法のものをお使いください。
・作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し、冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。
・食欲不振や消化不良
キャリアオイルで希釈したものでみぞおち周辺や下腹部を時計回りにマッサージしましょう。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・キャリアオイル(ホホバオイルやスイートアーモンドオイル、マカダミアナッツオイルなど)30ml
・ユズ3滴
・フェンネル3滴
(作り方)
キャリアオイルに各種精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・ユズは水蒸気蒸留法のものをお使いください。
・作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し、冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。
・あかぎれやひび割れ
キャリアオイルで希釈したものを塗布しましょう。ミツロウとキャリアオイルで作った軟膏でケアするのも効果的です。
-軟膏の作り方-
(材料)
・ホホバオイルかマカダミアナッツオイル24ml
・ミツロウ(未精製)6g
・ユズ6滴
・耐熱容器
・湯煎器具
・遮光容器
(作り方)
1、耐熱容器にキャリアオイルとミツロウを入れて湯煎にかけます。
2、ミツロウが溶けたら湯から取り出して遮光容器に移し、粗熱をとります。
3、表面やふちの部分がうっすら白く固まってきたら精油を加えて竹串でよくかき混ぜます。
4、トントンと容器を打ち付けて空気を抜いて冷ましましょう。
(注意事項)
・ユズは水蒸気蒸留法のものをお使いください。
・高温・多湿・直射日光を避けて保存してください。
・1、2か月程度を目安に使い切りましょう。
・ミツロウは高温処理されていますが、念のため1歳未満の子どもへの使用は避けてください。
・後片付けの際、耐熱容器に残っているミツロウは拭き取ってから洗い流してください。
《注意点》
セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。
参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
ナチュラルハーモニー&サイエンス/エッセンシャルオイル家庭医学事典
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