ウィンターグリーン:ハーブ系

ウィンターグリーン

Last Updated on 2024年2月19日 by SIZEN

ストーリー

ウィンターグリーンはツツジ科の常緑低木で、和名を「姫柑子(ヒメコウジ)」といいます。夏に咲いた花後につける色鮮やかな赤い実に由来して「チェッカーベリー」の名でも知られています。もともとの原産は北アメリカの北東部ですが、中国やベトナムなどでも生産されています。古くは、アメリカの先住民の間では薬草として頭痛やリウマチの治療や虫歯予防に使われていました。また、独立戦争時代には紅茶の代用として利用されていたようで、今でも「カナディアンティー」という名で親しまれている飲み物です。ただ、湿布薬や痛み止めなどの薬に使われるサリチル酸メチルを高濃度で含んでいるため、取り扱いに注意が必要な精油になります。

効果効能


メントール系の清涼感のある香りが感性を刺激し、気分をスッキリさせてくれます。心をリフレッシュさせるため、憂うつな心が晴れやかになるでしょう。

抗うつ


刺激が強いため、体や肌への使用は一般的ではありませんが、リウマチや関節炎、筋肉痛 通風など幅広い痛みにいいと言われています。また、消毒作用や去たん作用があるため、咳やたんなど呼吸器系の症状緩和に効果的です。

鎮痛、鎮痙(平滑筋の痙攣をしずめて痛みを和らげる)、消炎、消毒、去たん、抗炎症、解熱、消化促進、利尿(余分な水分や老廃物の排出を促す)、抗感染、リンパうっ滞除去(リンパの流れを促す)


殺菌作用に優れているため、ニキビや湿疹にいいと言われています。

殺菌、収れん(肌を引き締める作用)

妊娠中や小児、てんかんの方は使用を避けください。また、アスピリンアレルギーの方も使用することができません。皮膚への刺激が強いため、敏感肌の方などはパッチテストを行い、0.5%程度に希釈したものから始めてください。なお、長期間の使用は腎臓に負担がかかるので注意が必要です。症状がおさまったら使用をやめましょう。

効果が期待できる症状

筋肉痛関節痛、リウマチ、高血圧、肩こりニキビ・吹き出物膀胱炎むくみ、熱冷まし、胆石、痛風、腎結石、肥満、骨粗しょう症、皮膚病、潰瘍、尿路障害腰痛、坐骨神経痛、ぎっくり腰、五十肩、頭痛冷え性花粉症うつ、不安、

使用方法

芳香浴
空気中に散布しましょう。
ウィンターグリーンは長時間香りを楽しむ芳香浴には適していません。アロマポットやディフューザーなどで楽しむのではなく、ティッシュやコットンに垂らすなどして短時間での使用に留めてください。

塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。

相性のいい精油

ローズマリーペパーミント、スペアミント、セージ、ラベンダーレモンレモングラスイランイランジュニパーベリー、バーチ、ラバンジン、ユーカリ・シトリオドラ、チュベローズなど

ケース別おすすめ活用法

肩こりや頭痛、筋肉痛など体の痛み
キャリアオイルで希釈したものを痛みが気になる部分にやさしく擦り込むように塗りましょう。頭痛がつらいときはこめかみや額、後頭部に塗ってください。香りを拡散するのも効果的です。
-ブレンドオイルの作り方-
(材料)
・ホホバオイル10ml
・ウィンターグリーン1滴
・レモングラス1滴
・スイートマジョラム1滴 
(作り方)
キャリアオイルに各種精油を加えてよく混ぜ合わせます。
(注意事項)
・作成したブレンドオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。
・容器に製作日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月程度を目安に使いきってください。

スポーツ後のアイシング

スポーツ後に筋肉痛が酷い場合は患部を冷湿布で冷やして炎症を抑えましょう。
-冷湿布のやり方-
(材料)
・冷たい水
・木綿の布
・ウィンターグリーン1滴
・レモングラス1滴
・ラベンダー1滴
(やり方)
1、冷たい水を洗面器に入れて、各種精油を落としよくかき混ぜます。
2、タオルを水につけて絞ります。
(注意事項)
・タオルは縦に二つ折りにして、中央部をたるませて水に浸します。精油を含む面が内側になるように折りたたんでから軽くしぼって患部に優しく当てましょう。
・精油は水に溶けにくいので、直接皮膚に触れないように注意しましょう。


《注意点》

セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。

参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
ナチュラルハーモニー&サイエンス/エッセンシャルオイル家庭医学事典

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