不安感に押し潰されそう⁈そんなときに試して欲しい精油とハーブ！

マグネシウ、カルシウム、ビタミンB群、ビタミンD、タンパク質、オメガ3脂肪酸など

ニコチン、カフェイン、アルコール、添加物、加工食品など

加味帰脾湯（かみきひとう）
体力中等度以下。不安感以外に心身の疲れ、ストレスや不眠でお悩みの方向き。また、顔色が悪く貧血気味で、熱感を伴う方に効果的です。

抑肝散加陳皮半夏（よくかんさんかちんぴ）
体力中程度。やや消化器が弱く、神経が高ぶって怒りっぽかったりイライラしやすかったりする方向き。不眠にお悩みの方にも効果的です。

半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）
体力中程度。気分がふさいでいる方向け。のどのつかえ感・異物感でお悩みの方にも効果的です。

柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）
体力中等度以上。精神的な不安があり、考え事で眠れない、イライラしやすいといったお悩みをお持ちの方向け。

セントジョーンズワート
日本ではセイヨウオトギリソウと呼ばれるハーブ。神経弛緩作用があるため、不安感や緊張、恐怖感、イライラを和らげて心身をリラックスさせます。ちなみに、抗うつ薬（選択的セロトニン再取り込み阻害薬 /SSRI、三環系抗うつ薬）と同じような効果があると言われており、不安感や緊張を抑えるのにも役立ちます。ドイツではうつ病の治療薬としても認められているほどです。ただし、他の薬剤との相互作用や妊娠中は禁忌になっているなど適切な使用が求められます。

パッションフラワー

和名をトケイソウと呼ばれるハーブ。「天然の鎮静剤」と言われるほど鎮静作用に優れており、不安感や緊張感を和らげます。パッションフラワーに含まれるハルマン・ハルモールという成分が血液脳関門に入り脳・神経系に作用するため鎮静効果が高いのです。先ほど紹介したセントジョーンズワートとの違いは、セントジョーンズワートが沈んだ心を穏やかな状態に戻すのに対して、パッションフラワーは興奮した気持ちを平静に戻します。

アシュワガンダ
アシュワガンダは心身のストレスから回復する力をサポートすると言われるアダプトゲンハーブのひとつ。不安感やストレスを軽減するのに役立つハーブとしてよく利用されています。不安に対する効果はニューヨークで行われた研究でも実証されており、心理療法で不安感が30.5%軽減したのに対し、アシュワガンダだと56.5%も減少したそうです。ただ、アシュワガンダは副作用も認められているため適切な使用が求められます。薬との相互作用もあるため、服用する際は使用量を守り、持病や妊娠など健康に不安がある方は医師に相談したうえで利用してください。

ターメリック
ターメリックは日本ではウコンという名で親しまれています。カレーに含まれるスパイスとしても有名です。実は、ターメリックに含まれるクルクミンには不安行動を和らげる作用が認められているんです。実際、脳内のDHA量を高めたり、不安と深く関係している海馬を守ったりすることにより不安行動が改善しています。また、強力な抗炎症作用もあり脳の炎症を抑える効果も期待できます。多角的に不安にアプローチしてくれる優れものです。ちなみに、黒コショウと一緒に摂取するとより効果的！手始めに、カレーライスに黒コショウをかけて食べてみてはいかがでしょうか？

オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は不飽和脂肪酸。不飽和脂肪酸にはオメガ6脂肪酸もありますが、普段の食事で取り過ぎているので、必然的に不足しているのがオメガ3脂肪酸です。なお、オメガ3脂肪酸には細胞膜を柔らかくする役割と炎症を抑える役割があります。実は、脳神経のシナプス（神経細胞同士の接続部）を覆う膜が硬くなると神経の伝達が上手くいかなくなって不安感を感じやすくなるそうです。また、脳の炎症も不安感を感じる要因になります。細胞膜をしなやかにし脳の炎症も抑制することが不安解消のカギになるかもしれません。

トリプトファン
トリプトファンは必須アミノ酸のひとつで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの前駆体になります。実は、不安感を感じるときは脳内のセロトニンが低くなっているそうです。もちろん、前駆体であるトリプトファンも同じで、不足するとセロトニンのレベルが低下し不安感を感じやすくなります。ただでさえ、現代人はセロトニン不足になりやすいので、普段から意識してトリプトファンを摂取するように心がけてみてください。なお、タンパク質からアミノ酸に分解するのにはビタミンB6も必要です。体の炎症を抑えつつ、セロトニンを増やしていきましょう。

ビタミンD
最近の研究でビタミンD不足が不安感の原因になることが分かっています。実際、不安感に悩まされている方の多くが血中のビタミンD濃度が低いそうです。それに、不安障害との関連性も指摘されていることを見れば明白でしょう。にも関わらず、ほとんどの日本人はビタミンD不足に陥っているとのこと⁈ビタミンD不足は食事や日光浴で補えます。心身の健康を維持するうえでも大切なことなので、できることから始めていきましょう。　

ビタミンB1
ビタミンB群のひとつであるビタミンB1。糖質からエネルギーを産生するのをサポートすることで脳や神経の働きを正常に保つ役割を担っています。そのため、不足すると脳のエネルギーも不足してしまい、精神的な疲労の蓄積から不安症状を引き起こしやすくなるのです。ただでさえ、ビタミンB1は日本人が一番不足しがちな栄養素と言われているので、意識して摂取することが大切です。特に、甘いものを取り過ぎたりお酒を飲みすぎたりする方は要注意！せっかく摂取したビタミンB1が無駄に消費されないように普段から積極的に補給していきましょう！

マグネシウム
マグネシウムと言えば、体内に多く存在するミネラルのひとつ。健康維持に欠かせない栄養素ですが、不安感とも関係しています。心の平静を保つ神経伝達物質であるGABAの働きをサポートするのです。特に、現代人は食生活や生活習慣の変化によりマグネシウ不足に陥っているので注意が必要です。ストレスの多い生活を送っていると、マグネシウ不足から不安感が強く現れるかもしれません。適度な運動をする、食生活を整えるなど生活習慣を整えつつ、マグネシウを意識して摂取しましょう！