パチュリ:エキゾチック系

パチュリ

Last Updated on 2024年3月5日 by SIZEN

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ストーリー

パチュリはタミル語の「パチャイ(緑)」と「エライ(葉)」が由来とされ、中国やインドでは治療薬、解毒剤として使われてきました。19世紀のインドでは衣類の香り付けや防虫剤にも活用していたそうです。日本でも医療用として重宝されていました。

効果効能


土のようなスモーキーな香りが感情のバランスを整えてくれ、緊張や不安感を鎮めてくれます。考え過ぎてしまう時や気を遣い過ぎてしまう時におすすめです。また、ストレスによる過食にも効果的です。官能的な喜びにも影響を及ぼします。

鎮静、抗うつ、競争、催淫


成分のパチュレンが静脈やリンパに働きかけて身体を温めるため、冷え性や冷えからくるむくみなどの症状緩和に役立ちます。また、消炎作用もあるため過労から免疫が低下しやすい方にもおすすめです。腸に溜まった水分を調整する作用もあり、下痢や便秘、消化不良のケアにも効果的です。

抗菌、抗真菌、抗感染、防腐、解毒、うっ滞除去(体内に滞った水分や老廃物などを体外に排出する作用)、発汗、利尿、消火促進、健胃、免疫強壮、消炎、リンパ強壮、静脈強壮


細胞成長作用があり皮膚の再生を促すためスキンケアにおすすめです。収れん作用や皮膚軟化作用で皮膚の老化予防効果が期待できます。また、殺菌作用にも優れているため、ニキビやヘルペスの改善効果も期待できます。

組織再生、皮膚軟化、殺菌、細胞活性、収れん(肌を引き締める作用)

※香りが強いため、30mlの基材に1〜3滴を目安にお使いください。妊娠初期は使用を避け、中期・後期に使用する場合は体調に十分留意した上で使用してください。

効果が期待できる症状

ニキビ・吹き出物、かゆみ、虫刺され頭痛、発熱、過食、倦怠感むくみ、セルライト、口臭、下痢、痔、ストレスうつ冷え性PMS更年期、シワ、肩こり、月経痛、不眠体臭ダイエット

使用方法

芳香浴
空気中に散布しましょう。
※芳香浴の場合、厳密に何滴という決まりはありませんが、精油の量はお部屋の広さや密閉の度合い、空気の流れ、室温、湿度、使用する精油自体の香りの強さなどによって大きく変わってきます。それに、香りの強さの感じ方は個人差もありますし、その時の体調にも影響されます。基本的には6畳ほどの広さのお部屋で3〜6滴程度を目安にお使いください。また、香りが強過ぎると感じた場合は少なめに、弱いと思った場合は多めにと適宜加減しましょう。

塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。

アロマバス
全身浴〜半身浴1〜5滴
部分浴(足浴、手浴)1〜3滴

美容
無添加・無香料の化粧水やクリームに加えて使いましょう。
※50mlに対して精油5滴程度を目安に加えてください。

家事
防臭に洗濯の際、洗剤と一緒に精油を2、3滴加えましょう。

相性のいい精油

ケース別おすすめの活用法

エイジングケア
肌の老化が気になり始めたら、マッサージケアで若々しい引き締まった肌へと導いてあげましょう。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・ホホバオイル30ml
・パチュリ1滴
・ラベンダー3滴
・ベルガモット(ベルカプテンフリー)2滴
(作り方)
ホホバオイルに各種精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・ベルガモットには光毒性があります。日中使用する場合はベルガモットFCF(フロクマリンフリー)」 や「ベルガプテンフリー」という表示があるものを使用してください。光毒性をもつ「ベルガプテン」という成分を除去してあるので日中でも安心です。
・作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し、冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。

衣類の防虫
精油と重曹で作った防虫剤で衣類を虫から守りましょう。また、洗濯の際すすぎをするタイミングで精油を加えるのも効果的です。衣類についたニオイはアロマスプレーで消臭しましょう。
-防虫剤の作り方-
(材料)
・重曹50g
・パチュリ15〜30滴
(作り方)
1、重曹に精油を垂らしてよく混ぜ合わせましょう。
2、お茶用パックなどの不織布に入れます。
※コットンにパチュリを1滴垂らして布に包む簡易的な防虫剤もおすすめです。ゴキブリ忌避効果も期待できるので、キッチンの気になるところに潜ませておきましょう。
(注意事項)
・徐々に落ち着いてはきますが、香りが強いので場所を選んで使用しましょう。
・重曹が湿気を吸った1ヶ月くらいを目安に交換してください。

-消臭スプレーの作り方-
(材料)
・無水エタノール5ml
・精製水25ml
・パチュリ1滴
・ラベンサラ3滴
・ローズウッド5滴
(作り方)
1、スプレー容器に無水エタノールを入れます。
2、各精油を入れて混ぜ合わせます。
3、最後に精製水を加えてよく混ぜ合わせましょう。
(注意事項)
・シミになることがあるため、スプレーする前に目立たないところで試してから使ってください。
・濃度が高いため肌には使用しないでください。
・保存期間は2週間程度になります。スプレー容器に製作日を書いたラベルを貼っておくと便利です。
・その都度よく振って混ぜ合わせてから使いましょう。
・火気付近での使用、保存は避けてください。

頭痛
緊張やイライラなど神経の過敏性からくる頭痛にはアロマバスやブレンドオイルでのケアがおすすめです。
-ブレンドオイルの作り方-
(材料)
・ホホバオイル30ml
・パチュリ1滴
・ペパーミント1滴
・レモン4滴
(作り方)
ホホバオイルに各種精油を加えてよく混ぜ合わせます。
(注意事項)
・作成したブレンドオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。
・容器に製作日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月程度を目安に使いきってください。

お腹の不調
下痢や吐き気などお腹の不調にはブレンドオイルを胃腸のあたりに塗布しましょう。片頭痛の痛みにはこめかみや額、うなじなどに、緊張型頭痛の痛みには痛むところとみぞおち、手首など

に塗布しましょう!
-ブレンドオイルの作り方-
(材料)
・オリーブオイル30ml
・パチュリ
・サンダルウッド
・ゼラニウム
(作り方)
オリーブオイルに各種精油を加えてよく混ぜ合わせます。
(注意事項)
・作成したブレンドオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。
・容器に製作日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月程度を目安に使いきってください。


《注意点》

セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。

参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
ナチュラルハーモニー&サイエンス/エッセンシャルオイル家庭医学事典




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