Last Updated on 2024年3月5日 by SIZEN
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ストーリー
グレープフルーツはオレンジスイートから作られた交配種。果実がブドウの房のように群がって結実する様子からグレープフルーツと呼ばれるようになりました。学名の「paradisi」が表す通り、楽園のように気分が高まるフレッシュな香りで、化粧水や香水の香り付けにも使われています。
効果効能
・心
さわやかでフレッシュな香りが沈んだ心をリフレッシュさせてくれます。不安感や緊張感を和らげたいときにおすすめの香りです。また、妊娠中の不快な症状を緩和するのに役立ちます。
鎮静、抗うつ、高揚、神経強壮
・体
グレープフルーツの独自の成分、ヌートカトンには体脂肪の燃焼を増進し、ホルモン分泌を促す働きがあります。また、血流やリンパの流れを促す作用や利尿作用、胆汁分泌作用により脂肪酸の消化・吸収がサポートされるため、肥満やセルライト、むくみ予防に効果的です。消化を促進する働きもあるため、二日酔いや便秘の解消にもいいと言われています。
胆汁分泌、血液浄化、脂肪溶解、消化促進、利尿、血液促進、うっ滞除去(体内に滞った水分や老廃物などを体外に排出する作用)、交感神経刺激、健胃、刺激、肝臓の強壮
・肌
収れん作用やオイリー肌を浄化する作用があるため、ニキビや吹き出物のケアに役立ちます。また、妊娠線や肉割れにも効果的です。
収れん(肌を引き締める作用)、保湿、血行促進
※高濃度で使用すると皮膚刺激があるため注意しましょう。また、高濃度での長期使用は避けてください。光毒性があるので、皮膚に塗布した後は5、6時間紫外線に当たらないようにしましょう。
効果が期待できる症状
使用方法
・芳香浴
空気中に散布しましょう。
※芳香浴の場合、厳密に何滴という決まりはありませんが、精油の量はお部屋の広さや密閉の度合い、空気の流れ、室温、湿度、使用する精油自体の香りの強さなどによって大きく変わってきます。それに、香りの強さの感じ方は個人差もありますし、その時の体調にも影響されます。基本的には6畳ほどの広さのお部屋で3〜6滴程度を目安にお使いください。また、香りが強過ぎると感じた場合は少なめに、弱いと思った場合は多めにと適宜加減しましょう。
・塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。
・アロマバス
全身浴〜半身浴1〜5滴
部分浴(足浴、手浴)1〜3滴
※乳化剤やキャリアオイルで希釈してからお湯に加えると肌あたりがやさしくなります。
・家事
抗菌作用があるため、雑菌が増殖することによるニオイ対策におすすめです。また、グレープフルーツに含まれるリモネンは油汚れに強いため、キッチン周りのお掃除に役立ちます。
相性のいい精油
イランイラン、サイプレス、ジュニパーベリー、ゼラニウム、ペパーミント、パイン、タイム、ラベンダー、ローズマリー、オレンジスイート、カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマン、クラリセージ、サンダルウッド、ジャスミン、ネロリ、ブラックペッパー、フランキンセンスなど
ケース別おすすめ活用法
・肥満
シンプルに香りの力で交感神経を活性化して脂肪の分解や燃焼を促進しましょう。ダイエットのサポートには芳香浴やアロマバスがおすすめです。
-バスソルトの作り方-
(材料)
・天然塩40g
・ホホバオイル5ml
・グレープフルーツ1~5滴
(作り方)
1、清潔な容器にホホバオイルを入れ、グレープフルーツの精油を加えてよく混ぜます。
2、1に天然塩を加えてよく混ぜ合わせます。
(注意事項)
・上記は1回分になりますので、多めに作った場合は直射日光、高温多湿を避けて2週間以内に使い切りましょう。
・基本的に、3歳未満の乳幼児には精油を加えたバスソルトの使用は避けた方が無難です。
・3歳以上の子どもであれば、大人の使用量の1/10程度から始めてみてください。また、多くても1/2程度に留め、様子をみながら慎重に使いましょう。
・むくみやセルライト
セルライトが気になる部分をマッサージして血液やリンパの流れを促してあげましょう。余分な水分や脂肪の排出を助けてくれます。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
キャリアオイル(ココナッツオイルやスイートアーモンドオイルなど)50ml
グレープフルーツ3滴
サイプレス3滴
ジュニパー3滴
(作り方)
キャリアオイルに各精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。
・容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。
・ニオイ対策
消臭抗菌作用によりお部屋のニオイもすっきりリフレッシュ!スプレーを作っておくと、お部屋の消臭や足のニオイ消しに役立ちます。
-デオドラントスプレーの作り方-
・無水エタノール10ml
・精製水40ml
・グレープフルーツ2滴
・ラベンダー3滴
(作り方)
1、スプレー容器に無水エタノールを入れます。
2、各種精油を入れて混ぜ合わせます。
3、最後に精製水を加えてよく振り混ぜ合わせましょう。
(注意事項)
・掃除や消臭、除菌に利用する場合、最大で4%程度に希釈して使いましょう。
・保存期間は約2週間程度になります。スプレー容器に製作日を書いたラベルを貼っておくと便利です。
・その都度よく降って混ぜ合わせてから使いましょう。
・火気付近での使用、保存は避けてください。
・体臭
汗ばむ時期やお風呂上がりのクールダウンにおすすめです。ベタついた肌もさっぱりします。
-アロマローションの作り方-
(材料)
・無水エタノール5~10ml
・精製水90ml
・ペパーミント1滴
・グレープフルーツ3滴
(作り方)
1、清潔な容器に無水エタノールを加えます。
2、そこに各種精油を加えてよくふり混ぜます。
3、最後に、精製水を加えてしっかり混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
・光毒性があるので、明るい時間帯に使用するのは避けましょう。
・保存期間は約1カ月程度になります。容器に製作日を書いたラベルを貼っておくと便利です。
・その都度よく降って混ぜ合わせてから使いましょう。
《注意点》
セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。
参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
ナチュラルハーモニー&サイエンス/エッセンシャルオイル家庭医学事典
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