スイートマジョラム:ハーブ系

スイートマジョラム

Last Updated on 2024年3月5日 by SIZEN

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ストーリー

ラテン語で「より長い」を意味し、長寿のハーブとして知られるマジョラム。何千年もの長い間、薬草として使われてきました。古代ギリシャ・ローマ時代には幸せの象徴として恋愛成就のお守りにも使われていました。もともとは地中海東部が原産地ですが、現在では中央ヨーロッパや北アフリカなどで栽培されています。

効果効能


副交感神経の働きをよくすることにより緊張などで興奮した精神状態を落ち着かせてくれます。また、「テルピネン-4-オール」の強壮作用が心を安定させてバランスをとってくれます。ヒステリーやパニックで神経が高ぶった時に心に安らぎを与え楽にさせてくれます。

鎮静、強壮、頭脳明晰、自律神経調整


自律神経のバランスを整える作用があるため、体温や血圧、心拍などの乱れを整え、血流を促します。そのたむ、冷えが原因で起こる下痢や便秘などの諸症状に効果的です。また、鎮痛や鎮痙作用があるので、筋肉のこりや痛み、関節痛などの緩和にも役立ちます。呼吸器の感染症を緩和するのにもいいと言われています。

血行促進、加温、消化促進、駆風(胃腸に溜まったガスを排出)、健胃、利尿、去たん、鎮痛、免疫賦活、制淫、通経(月経を起こさせる)、鎮痙(平滑筋の痙攣をしずめて痛みを和らげる)、抗菌、抗感染


血液の循環をよくするため、目の下のクマやくすみ、あざの緩和に役立ちます。また、炎症を抑える働きもあるので、傷の治りを早める効果も期待できます。

血行促進、抗炎症

※妊娠初期は使用を避けましょう。中期・後期については体調に十分留意したうえで使用してください。また、運転などで集中力が必要な時も使用を控えてください。

効果が期待できる症状

関節炎、喘息、気管支炎便秘偏頭痛筋肉痛、神経痛、リウマチ吹き出物日焼け不眠、ヒステリー、うつ肩こり動悸、緊張、冷え性、月経痛、更年期慢性疲労ストレス、メタボ、乗り物酔い

使用方法

芳香浴
空気中に散布しましょう。
※芳香浴の場合、厳密に何滴という決まりはありませんが、精油の量はお部屋の広さや密閉の度合い、空気の流れ、室温、湿度、使用する精油自体の香りの強さなどによって大きく変わってきます。それに、香りの強さの感じ方は個人差もありますし、その時の体調にも影響されます。基本的には6畳ほどの広さのお部屋で3〜6滴程度を目安にお使いください。また、香りが強過ぎると感じた場合は少なめに、弱いと思った場合は多めにと適宜加減しましょう。

塗布
キャリアオイルで適切な濃度に希釈してから使用してください。反射区やツボ、患部と気になる部分に塗ります。

アロマバス
全身浴〜半身浴1〜5滴
部分浴(足浴、手浴)1〜3滴

美容
ブレンドオイルを気になる部分にやさしくなじませると、クマや小じわなどの肌悩みに効果的です。

相性の良い精油

ケース別おすすめ活用法

生理痛
マジョラムとクラリセージのマッサージオイルで血行促進して体を温めてあげましょう。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・スイートアーモンドオイル20ml
・マジョラム3滴
・クラリセージ3滴
(作り方)
キャリアオイルに各精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。

不眠や安眠
芳香浴で寝室に香りを拡散しましょう。副交感神経が優位になり質の高い睡眠を促します。ピロースプレーを寝具に散布したり、就寝前にアロマバスに浸かったりして快眠へ誘うのも効果的です。
-ピロースプレーの作り方-
(材料)
・無水エタノール10ml
・精製水20ml
・マジョラム2滴
・ラベンダー3滴
・フランキンセンス1滴
(作り方)
1、スプレー容器に無水エタノールを入れます。
2、各精油を入れて混ぜ合わせます。
3、最後に精製水を加えてよく振って混ぜ合わせましょう。
(注意事項)
・保存期間は約2週間程度になります。スプレー容器に製作日を書いたラベルを貼っておくと便利です。
・その都度よく振って混ぜ合わせてから使いましょう。
・火気付近での使用、保管は避けてください。

手足の冷え
マッサージやアロマバスで血行を促進して体を温めましょう。
-マッサージオイルの作り方-
(材料)
・キャリアオイル(スイートアーモンドオイルやホホバオイルなど)20ml
・マジョラム2滴
・オレンジスイート2滴
(作り方)
キャリアオイルに各精油を加えて混ぜ合わせたら完成です。
(注意事項)
作成したマッサージオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。容器に作成日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月を目安に使い切ってください。

-バスソルトの作り方-
(材料)
・天然塩40g
・ホホバオイル5ml
・マジョラム3滴
・パチュリ2滴
(作り方)
1、清潔な容器にホホバオイルを入れ、各精油を加えてよく混ぜます。
2、1に天然塩を加えてよく混ぜ合わせます。
(注意事項)
上記は1回分になりますので、多めに作った場合は直射日光、高温多湿を避けて2週間以内に使い切りましょう。
・基本的に、3歳未満の乳幼児には精油を加えたバスソルトの使用は避けた方が無難です。
・3歳以上の子どもであれば、大人の使用量の1/10程度から始めてみてください。また、多くても1/2程度に留め、様子をみながら慎重に使いましょう。

神経痛
神経痛や関節痛、リウマチなど痛みを感じる部分にキャリアオイルで希釈したものを塗布しましょう。鎮痛や抗炎症、筋肉を収縮する作用があり、筋肉痛や捻挫、打撲にも効果的です。
-ブレンドオイルの作り方-
(材料)
・キャリアオイル(ホホバオイルやスイートアーモンドオイル20ml
・マジョラム4滴
・ウィンターグリーン1滴
・ペパーミント1滴
(作り方)
キャリアオイルに上記の精油を加えてよく混ぜ合わせます。
(注意事項)
作成したブレンドオイルは容器に入れて密閉し冷暗所で保存しましょう。容器に製作日を書いたラベルを貼っておき、1ヶ月程度を目安に使いきってください。
※神経痛にはセントジョーンワートオイル(キャリアオイル)でのケアがより効果的です。使用する際は単独でも使用できますが、ベースとなるキャリアオイルの20%くらいまでの割合で混ぜて使用するのがおすすめです。以下に、セントジョーンワートオイルと相性のいいオイルを紹介しているので、痛みの緩和にセントジョーンワートオイルを使用する際の参考にしてください。ただ、抗がん剤を使用中の方は、何らかの悪い影響が出ることが懸念されるため使用しないでください。また、光毒性があるので、セントジョンズワートオイルを使ったあとは直射日光を避けましょう。
【痛みの緩和に相性のいいキャリアオイル】
アルニカオイル、マカダミアナッツオイル、ヘーゼルナッツオイル


《注意点》

セルフケアを行うに当たっては注意すべきポイントがいくつかあります。精油やハーブは心身の健康を図るのに効果的ではありますが、医療品ではありません。改善を望む症状が急性であれ慢性的であれ、まずは医者や専門家に相談することが大切です。精油やハーブによっては妊婦さんや特定の疾患、心身に不調がある場合、使用を控える必要があるものもあります。使用する際は禁忌事項をしっかり理解した上で、製品の取り扱い方法や注意点などを確認し、正しい使用法で利用するように心がけましょう。また、ご紹介する精油やハーブ、レシピは必ずしも全ての方に当てはまるものではありませんので、ご理解の上、健康維持にお役立て下さい。

参考文献
和田文緒著/アロマテラピーの教科書
朝日新聞出版/すべてがわかるアロマテラピー
ナチュラルハーモニー&サイエンス/エッセンシャルオイル家庭医学事典

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